ハオルチアの植え替え・株分けの方法
大人気のハオルチア。
以前ハオルチア育て方を紹介しましたが、今回は植え替えや株分けの方法を詳しくご紹介したいと思います。
日常の詳しい育て方が知りたい方は下のページもご覧下さい。
植え替えのタイミング
ハオルチアの植え替えはいつすれば良いのでしょうか?
基本的には他の植物と同じで、以下の様な状態の時は是非植え替えをしてあげましょう。
①鉢いっぱいに株が生えている
②根が鉢底から出てきている
③2〜3年以上植え替えていない
等々。鉢がいっぱい生えていてもしばらくは成長しますが、根が生えるスペースが無くなって葉が枯れてきたり、水を保てなくて水不足になってしまったりするので、様子を見ながら植え替えをした方がより元気に成長してくれます♪
植え替えの時期
植え替えの時期ですが、冬を除けば基本的に年中可能です。
温度さえ保てば冬でも可能。
ですが根が活発に成長する気温が5〜25度位の、春や秋に植え替えを行うと失敗が少なくなります。
5度以下の場合は冬眠していたり、25度以上の場合は植え替えのダメージによって根や葉が再生せずに腐る事もあるのであまりおすすめ出来ません。
植え替えの方法
ではではメインの植え替え方法です。
まずはこちらのシンビフォルミスを使って紹介したいと思います♪
特に子株がびっしり生えて詰まっていると言う訳ではありませんが、2年以上は植え替えを行っていなかったので中は根が詰まっているはず。
今回はこのシンビフォルミスを使って順を追って紹介したいと思います。
1.土を落とす
まずは株を引っこ抜いて土を落とすのですが、根土が固まって抜けない場合は、鉢を傾けて細い棒等で土をかき出したり、プラ鉢の場合は鉢を何度も押して根土を崩すと抜きやすくなります。
抜くとこんな感じです。
スリット鉢を使用していたため、底では根が巻いていませんが上の方はかなり根が詰まってきています。
これを優しく根が傷つかないように土を落としていきます。
さっと落とすとこんな感じで思ったより根が張っています。
下の方の根の少ない場所は簡単に土が落ちますが、中心の方はしっかりとからまっておりなかなか土が落ちません。
なので中心部はバケツ等に水を張って、やさしく落として行きます。
こんな感じで株元をもってジャブジャブと。
ゆすりながら土を落とす感じです。
絡まっている根は優しくほどきます。
土が落ちたらこんな感じです。
2.根を整理する
土を落としたら根を整理します。
ハオルチアは3年程度で古い根は枯れ、新しい根と生え変わるので古い根を整理してやる方がより元気に成長します。
なので古い根を見極めながら取り除いていきます。
指ですると他の根が折れたりするので、ピンセット等で行うと上手く取り除けます。
取り除く根は、シワシワに干からびた黒っぽい根であわせて枯れている下葉なども取り除くと良いでしょう。
1年目の新しい根は白く綺麗な根なのでこれを傷つけないように注意します。
2年目の根はやや茶色い根で、3年目の根は焦げ茶〜黒っぽい根です。
この3年以上経過している根を整理する事で、新しい根の発根を促し、より元気な株へと成長してくれます。
そしてこちらが、整理後の株です。
白く長い根が残っていますが、これは人によって切ったり切らなかったりです。
太い主根を切ると弱ってしまうと言う方もいれば、主根は切っても新しく別の根が生えてきて成長すると言う方もいます。
私は切っても元気に育っているので、植え替えに邪魔な部分はカットしてしまっています。
3.新しい鉢に植える
根を整理したらいよいよ新しい鉢へ植え替えです。
その前に!
多肉植物の植え替えは、土を落とした後は2〜3日日陰で根を乾かします。
これは土を落とした時に出来た細かい傷を乾燥させ、菌に犯されない様にする為なのですが、ハオルチアも乾燥させた方が良いのでしょうか?
実はこちらも人によってバラバラで、土を落として直ぐに植え替える人も入れば、2〜3日根を乾かす方もいます。
でもハオルチアは基本的に水を好む植物ですので、根の成長する時期は長時間乾燥させない方が良いでしょう。
長くても1日程度風通しの良い場所で乾かし、それから植え替えるくらいにした方が良さそうです。
今回は一晩日陰に放置し、新しい鉢に植え替えました。
では植え替え方法ですが、まず鉢に根が底に当たる位まで土を入れます。
ちなみにBotaniqueでは、こんな感じに針金を2本使って株を支えたりする事もあります。
これだと両手が使えるのでとっても便利ですよ♪
横から見た所。
真ん中辺りをへこませるように針金を曲げると、株を乗せた時に針金が転がらないし、最終的な土の高さに株を持ってこれるので試してみて下さい。
このまま土を入れて行きます。
鉢を回しながら、根がしっかり埋まる様に全体にまんべんなく土を落としていきます。
土を入れたら細めの棒等を使って、根の隙間にも土が入る様軽くつつきます。
根が傷つかないよう優しく行って下さい。
葉の隙間に入った砂等は筆を使って払っています。
この筆ですが、反対側は土をつつく時に使ったり、筆側は根の土を落とす時に使ったりと大活躍します。
是非一度お試しください(^^)
そんなこんなで植え替え完了です!
今回は大きく成長させたいので鉢も大きめの物に植え替えました♪
.
せっかくなのでもう1種類紹介します!
内容は先程とほぼ同じです。
今度はこちらのベヌスタを植え替えます。
株を引っこ抜き土を落とします。
古い根と葉を整理します。
右が整理した根です。
今回は土に肥料(マグァンプK)を混ぜました。
マグァンプKは土に混ぜ込むタイプの緩行性の肥料で、約1年効果が持続するので植え替えの際に与えるだけで十分な効果が発揮されます。
また肥料焼けもしにくいので多肉植物の育成にピッタリな肥料でオススメです!
使用した土は当店オリジナルの多肉植物の土です。
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植え替える鉢に土を入れます。
根を整理した株をセットします。
株を押さえながら土を入れて行きます。
根の隙間に土を詰めていきます。
完成!
最後に鉢底から泥水が出なくなる位たっぷりと水をあげましょう♪
株分けの方法
植え替えをした時に一緒に行いたいのが株分けです!
株分けとは、親株の回りに生えてきた小さな子株を切り離し、新しい株として育てる事を言います。
ハオルチアを増やす方法は幾つかありますが、その中でも一番手軽で簡単なのが株分けでしょう。
しかし株分けは植え替えのタイミングでしか出来ないので、育った子株があれば植え替えの際に是非一緒に挑戦してみて下さい。
手順
今回はこちらの白肌オブツーサを株分けします。
ポリポットが割れるくらいまでバキバキになっています(^^;)
まずは植え替えと同じくポットから抜き、土を落とします。
次に大きな株ごとに切り離していきます。
小さな株は清潔なナイフ等を使うと良いですが、手でゆっくりと外しても構いません。
今回はこの様に手で分けていきました。
まず大きく2つにわけ・・・
そこからさらに小さな株を外していきます。
全部で7つの株に分ける事が出来ました。
分けた後は大きな株は根を整理し、小さな株はそのままでも構いません。
整理した後はこんな感じです。
太い主根もカットしています。
株分けを行い、根を整理した株は通常通り鉢に植えれば新しい株として育てられます。
こんな風に子株が出てきたハオルチアは簡単に株分けして増やす事が出来ます♪
是非ぜひ挑戦してみて下さいね!
根の整理
下の写真は違う株の写真なのですが、右が以前に主根をカットして植え替え育てていたハオルチアです。
根をアップにすると、カットした部分から根が大きく分岐している事が判ります。
更に古い根でありながらとても綺麗でイキイキしている様にも見えます(^^)
なので植え替えでもあまり神経質にならず、気楽に楽しむのが一番だと思います♪
以上、ハオルチアの植え替え・株分けの方法でした!
ハオルチアの育て方はこちら。
多肉植物が綺麗に育つ!
植え替えの際には是非“Botaniqueオリジナル 多肉植物の土”をお試し下さい♪
コメント
こんにちは。
植え替え手順、とても分かりやすく読ませて頂きました。
質問ですが、鉢底マットや鉢底石は使われないのですか?
1tsubaさん
こんにちは。
鉢底マットや鉢底石ですが、植え替える鉢に合わせて使い分けています。
最初に植え替えている写真はスリット鉢なので鉢底網も鉢底石も必要ありません。
鉢サイズが小さく根がすぐにいっぱいになりそうな場合は鉢底石は使っていません。
水はけ穴が大きく、土が出てしまう場合は網やネットを底に敷いてます。
鉢のサイズが大きく、水はけ穴も大きい場合はネットを敷き底に石を入れたりしています。
育てる植物の根の張り方や、鉢の種類などに合わせて使用されると良いかと思います(^^)