多肉植物の基本的な育て方

多肉植物の基本的な育て方

最近とーっても流行っている多肉植物。
プニプニの葉っぱやこんもりした姿、鮮やかな色の葉や花がとっても綺麗で女性にも大人気なのだそうで、“多肉女子”なんて言葉まで出来ています。

今回は、そんな多肉植物の基本的な育て方をご紹介します!

多肉植物とは?

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多肉植物とはぷっくりした葉や茎が特徴的な植物です。
自生地はアメリカやアフリカの高山地帯など雨の少ない地域で育っており、少ない雨を効率的に利用できるよう水分を体内に貯られるようになっています。
その為、他の植物に比べかなり水やりが少なくても育ち、逆にあげ過ぎてしまうと徒長しやすく、場合によっては枯れてしまいます。

水分を貯める場所は葉や茎だけではなく、根に貯める種類もあり、そういった植物は塊根植物(コーデックス)などと呼ばれたりしています。

またサボテンも多肉植物の中のひとつで、多肉植物の中でもサボテン科の植物をサボテンと呼びます。
特徴としてはサボテンには刺座と呼ばれるトゲがあり、外的から体を守ったり、日差しを和らげる、空気中の水分を吸収するなどの役割をはたしています。

多肉植物の種類

一口に多肉植物と言ってもとてもたくさんの種類があります。
そもそも多肉植物と言う分類は無く、水分を多く貯められる植物を総称して多肉植物と呼んでいます。

その中でも特に人気の種類を一部ご紹介します♪

  セダム

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小さく可愛い葉が特徴のセダム。
ベンケイソウ科マンネングサ属の植物をセダムと読んでおり、マンネングサが和名なのに対しセダムは学名で同じ種類を指します。
蒸れに弱い品種が多いですが、繁殖力が旺盛でとても良く増えます。
マンネングサ虹の玉玉つづりなどが有名です。

  エケベリア

methodofraising-succulent-04出典:陽だまりの多肉ハウス

ロゼット状の葉と鮮やかな色が人気のエケベリア。
ベンケイソウ科エケベリア属の植物で、最近特に女性に人気の多肉植物です。
多肉植物の中では育て方にややクセがあるので、慣れるまでは枯らしてしまう事も多いかもしれません。
しかし耐陰性は強く、寒さに強い品種も多いのでコツさえ掴めば育てやすい品種です。
白牡丹花うららなどが有名ですが、エケベリアはとても品種が多いので自分のお気に入りを探してみるのも楽しいです。

  ハオルチア

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透き通った透明な窓が特徴のハオルチア。
ツルボラン亜科ハオルチア属の植物で、良く高額な値段でニュースにもなるのがこのハオルチア属の植物です。
高いものは数百万もするそうですが、写真のような一般的な数百円でも購入可能で幅広い層に人気があります。
オブツーサピリフェラ等が有名ですが、特に高値で取引されるのは万象などの品種です。

  アロエ

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肉厚でギザギザの葉が特徴的なアロエ。
ツルボラン亜科アロエ属の植物。以前はアロエ科アロエ属の分類でしたが変わったようです。
アロエベラは皆さんも良く知る食用のアロエで、皮を剥いた中の葉肉を食べます。
性質はとても強健で、ほうったらかしでも良く育つくらいです。

  カランコエ

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カランコエには変わった形の葉が多いです。
ベンケイソウ科カランコエ属の植物で、カランコエと言えば花苗として出回っているものも多くあります。
その中でも葉の形が面白かったり、特徴的な物が多肉植物として販売されているようです。
有名な物では、兎の耳の形のような月兎耳黒兎耳不死鳥などがあります。

  クラッスラ

methodofraising-succulent-08出典:Cometの趣味の園芸

三角形の葉が多く見られるクラッスラ。
特に火祭り紅葉祭りの真っ赤な葉は見事で、寄せ植え等のアクセントにもピッタリです。
品種によって育て方や育てやすさが大きく異なります。
金のなる木の名前で販売されている、花月が有名です。

  ユーフォルビア

methodofraising-succulent-09出典;ガマンマのニク・サボ栽培

多肉のユーフォルビアは太く力強い茎が特徴の種類が多いです。
トウダイグサ科ユーフォルビア属の植物で、2000種以上もの原種があります。
カランコエと同じく花苗としても販売されている品種もあり、多種多様な姿が楽しめる種類です。
寒さに比較的弱い品種が多く、峨眉山(がびざん)やハナキリンが有名です。

  センペルビウム

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エケベリアのようなロゼットが綺麗なセンペルビウム。
ベンケイソウ科センペルビウム属の植物で、寒さにとても強く、ランナーによって増えるのが特徴です。
白い繊毛で新芽が覆われる巻絹がとても有名で、ほとんどの品種が強健で育てやすい多肉植物です。

  パキフィツム

methodofraising-succulent-11出典:Succulents Space 多肉宇宙

とにかく葉が肉厚でプリプリのパキフィツム。
ベンケイソウ科パキフィツム属の植物で、パキフィツムとは厚い植物という意味だそう。
葉が肉厚ですが、化粧の様な白い粉で覆われており、その葉はふくよかなといった印象です。
名前も星美人月美人など綺麗な名前が付いていますが、品種は10数種類ととても少ないです。

  アエオニウム

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アエオニウムもロゼット状に葉が付き、葉は薄く細長い物が多いです。
ベンケイソウ科アエオニウム属の植物で、多湿や夏の暑さに弱い種類です。
成長するにつれ茎が長く伸び、下葉が枯れていくので一輪指しの様な姿が楽しめます。
黒法師夕映えなどが有名です。

  アデニウム

methodofraising-succulent-13出典:ファンタジア

とても太い幹が特徴のアデニウム。
キョウチクトウ科アデニウム属の植物で、多肉植物の中でも塊根植物やコーデックスなどの分類で販売されていたりします。
砂漠のバラともよばれるオベスムはとても綺麗な花も咲かせます。
夏型の植物で冬は葉が落ちて休眠しますが、春になると新しい目がまた出てきます。

多肉植物の育て方

多肉植物の基本的な育て方です。
多肉植物は品種によって成長タイプが春秋型か、夏型か、冬型に分かれます。

  春秋型

主に春と秋に生育する種類で、生育適温は10〜20度の多肉植物。
エケベリア、ハオルチア、パキフィツム、セダム、センペルビウム、クラッスラ(一部)など。

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  夏型

主に夏に生育する種類で、生育適温は20〜30度の多肉植物。
カランコエ、コチレドン、アデニウム、ユーフォルビア、クラッスラ(一部)、セデベリア、アガベなど。

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  冬型

主に秋から冬、春に生育する種類で、生育適温は5〜20度の多肉植物。
アエオニウム、ダドレア、リトープス、コノフィツム、セネシオなど。

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育て方のポイント

  水やり

多肉植物を元気に育てる為に最も大切な要素のひとつ“水やり”です。
水やりが原因で枯れる場合、ほとんどは水のやり過ぎです。
水は多少あげなくても枯れる事が無く、徐々にシワが増えてきたり、ひからびてきたりするので、そこから水やりをしても全然問題ありません。
逆にあげすぎると、根が腐ってしまったり、過湿で株が弱ってしまったり、徒長してひょろひょろな姿になったりします。

水やりのタイミングは、土が乾いてきてから4日〜7日後位が多くなりますが、植物の成長タイプや季節、環境などによっても大きく違うので一概にこうとは言えません。
一番良いのは植物の状態を良く観察し、葉がややしぼんできたらあげるのが良いです。
そこからだいたいの頻度を掴み、自分のペースであげる事が出来れば水やりも上達します。

♣成長タイプによる違い
水やりは成長タイプによって大きく違います。
成長タイプに合わない水やりを行うと、慣れている人でもあっという間に枯らしてしまう事もあるので最初に調べてから育てましょう。

・春秋型
春秋型の多肉植物は、一般的な多肉植物の水やりで大丈夫です。
成長期である春と秋に頻度を多めに水をあげ、夏は涼しい場所で控えめに与えます。
冬は完全に断水するか、室内などで育てているなら月1回位の頻度で水をあげます。

・夏型
夏型の多肉植物は春秋型の水やりとやや似ています。
晩春や初秋の温かい時期はしっかり土が乾いたら水をあげます。
夏が成長期になりますので、夏の間は土の表面が乾いたらあげる位で大丈夫です。環境によっては毎日や2日に1回あげる事もあります。
逆に冬の寒さには弱いので、肌寒くなってきたら徐々に水を控え、冬の間は完全に断水して冬越しさせます。

・冬型
冬型の多肉植物は夏型とは正反対の水やりです。
成長期である冬はやや多めに水をあげますが、夏と違い鉢からの水の蒸発や、葉からの水の蒸散は少ないのであげ過ぎにも注意が必要です。目安としては、鉢の表面が乾いたら暖かい日の午前中に。
春と秋は、冬よりはやや控えめで鉢の表面が乾いて数日してからが良いですが、夏に向け水は徐々に減らしていきます。
夏は完全に断水するか、品種によっては月に1回程度です。

  置き場所

多肉植物を育てる為のもう一つの大切な要素が置き場所です。
日当りや風通し、気温などによって植物の育成難易度が大きく変わるのでなるべくその植物にあった環境で育てる様にしましょう。

基本的には春秋は明るめの屋外、夏は涼しい半日陰、冬は日当りの良い窓際で育てるのが良いです。

♣成長タイプによる違い
置き場所も成長タイプによって異なってくるので注意が必要です。

・春秋型
春秋型は一般的な育て方で判りやすく、他のタイプを育てる際の目安にもなります。
春や秋はしっかりと日が当たる場所、又はレース等で少し遮光した場所が最適です。
夏はこのタイプにとっては日差しが強過ぎたり、気温が高すぎる事もあるので、半日陰の涼しい場所が最適です。
冬は品種によってかなり違いますが、室内の明るい半日陰などが安心です。

・夏型
夏型の多肉植物は夏に大きく成長するので夏の置き場所が重要です。夏は日光がしっかりと当たる場所に置き、蒸れないように風通しもしっかりと確保します。しかし品種によっては直射光で焼けてしまう場合もあるので事前に調べましょう。
春秋も夏と同じくたっぷり日の当たる所で育てますが、気温が下がるにつれ徐々に室内などの温かい場所へ移していきます。
冬は昼間は窓際の明るい場所、夜は冷えない部屋の内側などに入れると良いです。

・冬型
冬型の多肉植物と言っても、葉に水分を蓄えているので極寒には弱く冬は最低5℃以上は確保出来る場所で育てましょう。しかし、20℃以上になると生育が止まってしまうので、暖房が効いた部屋なども向いていません。
冬は明るめの窓際などに置き、成長を促します。
春は日中はなるべく涼しく、風通しの良い場所に置き、休眠に向け準備をします。秋も同様の場所で発根を促し、冬の成長の準備をします。
夏は休眠する為、風通しの良い戸外の半日陰で休ませます。

  増やし方

多肉植物は色々な方法で増やす事ができます。
どの方法でも共通して清潔な土を使用する事が成功させるポイントです。
(当店の多肉植物の土は有機物を使用せず、排水性も特に高い為生育初期の失敗を大きく防いでくれます。)
多肉植物は傷口から菌が入り腐りやすいので、葉を取ったり茎や根を切ってして傷をつけた時は数日日陰で乾かしてから植え直します。
植え直したら水は1〜2週間程度は与えずに日陰で管理します。

・株分け
一番簡単で基本的な方法です。
根土をほぐして、株ごとに根を分けていきます。
株と株が茎や根で繋がっていたらハサミ等で切り分けて構いません。
その場合は清潔なハサミを使用しましょう。
株ごとに分けたら、2〜3日日陰で乾かし、土に植えて育てます

・挿し木
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挿し木はとても手軽に出来る方法で、徒長したりした株を更新する際にも利用できます。
方法は伸びた茎の部分を適当な場所で切り、2〜3日日陰で切り口を乾かします。
乾かした茎を土に挿し、そのまま育てれば根っこが生えて新しい株として育っていきます。

・葉挿し
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葉挿しは多肉植物を多く増やすのに最適な増やし方で、さらにとても簡単に挑戦する事が出来ます。
多くの多肉植物は、取れてしまった葉をほうっておくと上の写真の様に根が出てきます。
さらにしばらくすると、新しい芽が出てきて成長しています。

他にはランナーで増やしたり、花茎挿しや根挿しなどの方法もありますが、基本的には同じように増やして大丈夫です。

  肥料

肥料は化成肥料か液体肥料を成長期に少量与えます。
しかし多肉植物はあまり肥料を必要としません。むしろ紅葉の季節に肥料を与えすぎると綺麗に紅葉しなくなってしまったりするので、与えるのは成長期の初期が良いでしょう。

Botaniqueでは春先にマグアンプKを品種によっては植え替えの際に土に混ぜ込んでいます。
長期間有効なマグアンプKは、成長する期間に効き続けてくれるので大きく成長させたいとき等に効果的です。

ピンポイントで肥料を効かせたい場合は、液肥のハイポネックス 観葉植物用なども良いでしょう。

  病害虫

健康な多肉植物は病害虫が付きにくいですが、環境が合わないとあっという間に病害虫にやられてしまいます。

・軟腐病
特に梅雨時期に発生しやすい病気です。
葉、茎、根に出来た傷口から細菌が侵入し幹部を腐らせます。
被害が小さいうちは腐った部分を完全に取り除き、殺菌を行い、新しい用土で植え替える事で治療出来る事もありますが、広がってしまっている場合には土ごと廃棄処分するしかありません。

・カイガラムシ
通年発生する害虫です。
葉、茎などについて汁を吸い、萎縮、変形させます。
風通しが悪いと付きやすく、成虫になると殺虫剤が効きづらくなるので早めの防除が大切です。
発生した場合はオルトラン等の浸透移行性の殺虫剤で殺虫します。

・アブラムシ
主に新芽に付いて汁を吸い、萎縮、変形させます。
カイガラムシよりは防除しやすく、スプレー式の殺虫剤なども有効です。

多肉植物への害虫にはオルトランDXが一般的です。
直接殺虫するのではなく、土へまき根から葉へと浸透し、その葉を食べた害虫に効果を発揮するタイプの殺虫剤なので、害虫が発生する時期に合わせて早めに散布すると良いでしょう。

以上が多肉植物の基本的な育て方です。
基本的には植物の状態を見ながら育てるのが一番ですが、品種によって育て方も大きく異なる事もあるので事前に調べておくと失敗しにくいでしょう♪

特に環境や植物にあった土を選ぶ事は、失敗する確率を大きく減らす事が出来ます!
初心者でも育てやすい当店オリジナルの多肉植物の土は、有機物を使用していない為虫や菌が付きにくく、ゼオライト配合で根腐れを防止します。
また、排水性も高い為蒸れにくく生育初期の失敗の可能性を大きく減らしてくれます。

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コメント

  1. 山田 耕平 より:

    クラッスラ(宇宙の木)をヤオクで落札したのですが、この種類は春秋型?夏型?のどちらですか。植え付けは今でもよろしいですか、それとも春まで待った方が良いですか

    • botanique より:

      山田様
      こんにちは!
      クラッスラ(宇宙の木)ですが、春秋型の多肉植物となります。
      今植え付けて大丈夫ですが、寒さにそれほど強く無く、霜にあてると枯れてしまうのでお気をつけ下さいm(__)m
      春秋に良く日光にあて、水もたっぷりあげると元気に育ちます♪

  2. 山田 耕平 より:

    有り難うございます。
    この冬を乗り切りたいと思います。

  3. 小森栞 より:

    セダムやパキフィツムは暖房などの風は大丈夫なのですか?

    • botanique より:

      小森様
      セダムやパキフィツムですが、暖かい部屋でも大丈夫ですが、暖房の風が直接あたるのはとても乾燥する為よくありません。
      なるべく自然の風やサーキュレーター等の室内の風が当たると良いですが、今の時期(冬)ですとそこまで風を意識しなくても大丈夫かと思います。
      室内でしたら、窓辺の明るい場所で育てて頂ければと思います。